HOW WE WORK
AI組織の運用統制
私たちは、自らが最初のクライアントである。
AIネイティブとは、AIを使うことではない。
AIを統制下に置いて経営することだ。
Polarys & Company は、AIエージェントの組織で自社を経営している。 構想し、決めるのは人間。実行するのはAI。世に出す前に、人間が仕上げる。 クライアントに勧める統制は、まず自社に適用する。この頁は、その運用の開示である。
01入口も、出口も、人間
仕事の流れは三段でできている。何をつくるか、何を優先するか、どこまでAIに任せるか——構想と意思決定は人間が行う。決まったあとの実行はAIが担う。 収集、分析、下書き、台帳の整備。そして世に出る前に、人間がレビューし、品質に責任を持つ。 エンジニアとして始まり、監査人として統制を学び、経営者として責任を引き受けてきた—— 実行を任せ、判断を手放さないこの距離の取り方は、三つの立場を行き来した末の結論である。
FIG. 01HUMAN — AI — HUMAN
| 領域 | AIが実行すること | 人間だけが判断すること |
|---|---|---|
| 対外公開(記事・サイト・SNS) | ドラフト作成、ファクトチェック、整形、承認キューへの登録 | 公開の承認。承認ゲートを通過するまで公開されない |
| 契約 | 文案の作成、条項の点検、論点の整理 | 締結の判断と署名 |
| 支出 | 起票、見積の整理、支払予定の管理 | 支出の承認 |
| 日常運用(収集・分析・下書き) | 実行と、実行記録(証跡)の記帳 | 記録のレビューと逸脱の確認 |
02AIの品質を、仕組みで高める
AIの出力は、信頼で受け取らない。仕組みで検証する。実際に運用している統制の例を挙げる。
職務分離
作成した本人(人間・AIとも)以外が検証する。作成者による自己承認は認めない。
敵対的レビュー
対外公開物は、独立したAIエージェント群が「誤りを探す」前提で照合してから人間の承認に回す。
ファクトチェック
固有名詞・数値・日付・引用は、一次ソースとの突き合わせを工程に組み込んでいる。
全量の実行記録
すべての実行を台帳に記帳し、逸脱を検知の対象にする。記録のない実行は存在しない扱いとする。
承認ゲート
対外公開・契約・支出は、人間の承認が実行に先行する。AIの提案がどれほど整っていても例外はない。
03データの取り扱い
預かる情報は機密区分で分類し、区分に応じて保存先を分離している。 クライアントの機密情報は専用の管理領域に置き、共有はプロジェクト単位・相手指定で行う。
AI処理は、契約で合意した範囲で行う。どのデータをどの範囲でAIが扱うかは契約時に取り決め、 その範囲の外では処理しない。預かった情報を、生成AIモデルの学習用データとして外部に提供することはしていない。
無料AI診断は匿名で回答でき、氏名・連絡先の入力を求めない。 診断後に詳細レポートを申し込んだ場合に限り、氏名・メールアドレスと回答内容を受け取り、 レポートの作成・送付と、それに関する連絡に使用している。
04日々の稼働記録
実際に稼働している定期パイプラインを、一日の流れとして並べたものである(時刻はJST)。 公開や送信がこの一覧に現れないのは、それらが人間の承認ゲートの先にあるからだ。
- 05:00ニュース収集パイプライン起動
- 05:12GRC/AIニュース 40件超を走査、候補を選定
- 05:40一次ソース照合を完了、重複を除外
- 06:10デイリー・ニュースレターを編集、配信キューへ
- 06:30タスク台帳を整備、優先度を再評価
- 07:00モーニング・ブリーフを編集
- 07:20定期実行の記録を照合、逸脱を検知
- 08:15受信メールをトリアージ、返信ドラフトを準備
- 09:12記事ドラフトのファクトチェックを完了
- 10:05SNS投稿の下書きを作成、承認キューへ
- 13:30会議録音を文字起こし、議事録を記帳
- 15:20リサーチ課題を分解、参照資料を収集
- 17:45ナレッジWikiの更新候補を抽出、レビューへ回付
- 22:00実行記録を監査ログへ記帳、当日の運用を締め
OPERATIONS LOG — A DAY IN THE PIPELINE. フッターに常時表示している一覧と同じ内容である。
05よくある質問
AIで処理する範囲は契約で決められるか。
決められる。どのデータをどの範囲でAI処理するかは契約時に取り決め、合意した範囲がAI処理の上限になる。
預けた資料はどこに保存されるのか。
機密区分に応じて保存先を分離している。クライアントの機密情報は専用の管理領域で扱い、共有はプロジェクト単位・相手指定で行う運用である。
AIが承認なく外部にデータを送ることはないのか。
人間の承認なしに外部送信・公開を行わない運用としている。日常の実行は記録され、レビューの対象になる。
無料AI診断の回答から、会社や個人が特定されることはあるか。
診断そのものは匿名で、入力は選択式の回答のみである。氏名・会社名・連絡先は、診断後に詳細レポートを申し込んだ場合に限り受け取る。
本ページは、現在実施している運用の概要を記したものである。 契約に関する取り決めは、個別の契約書による。